【Jarrahdale】19世紀末に製材工場で発展した小さな町ジャラーデールへ

西オーストラリア州
Old Post Office Museum

西オーストラリア製材業発祥の地、ジャラーデール

ジャラーデール(Jarrahdale)は西オーストラリア州パースから50キロほど南へ下ったところにあるとても小さな町で、名前の通りジャラーの森に囲まれている。ジャラーは西オーストラリア特有の広葉樹で、高級家具やフローリングなどの内装材などによく使われている木材だ。

辺り一帯は西オーストラリア州の最も古い入植地のひとつで、1800年代後半に州最初の製材工場が設立され、ジャラー材の輸出で州の発展に重要な役割を果たしたと言われている。

Jarrahdaleと書かれた看板を過ぎてしばらく行くと、砂ぼこりの舞い上がる未舗装の道が続いている。途中で舗装中の工事現場があったので、たぶん来年あたりには全て舗装されていることとは思うが、舌をかみそうなほどのでこぼこ道である。ガクガクガク…。

小さな旧郵便局博物館は残念ながら閉館中

5分ほど行くとOld Post Office という昔の郵便局の博物館が見えてきた。着いてみると、なんと閉まっている…開いているのは週末の9時から4時までのみ。さらに2019年3月まではいずれにしろ整備のために閉館中。もっときちんと調べてくればよかったと地団駄を踏んだが、後の祭り。ここを運営しているのはジャラーデールのボランティアたちだというから、毎日開けていられないのは当然かもしれない。

Old Post Office Museum - Jarrahdale Heritage Society

この小さな博物館からは、もう少し涼しい季節にガイド付きのハイキングツアーもある。ただし、不定期なので必ずホームページを確認してほしいとのことだ。涼しくなる秋の4月からツアーが始まるようなので、またそのころにもう一度訪れてみたい。

Walks and Park of Jarrahdale - Jarrahdale Heritage Society

博物館の周りには、製材工場と入植したひとびとの歴史についての札があちこちに立てられていて、それを見ながらぶらぶらと散策するのも楽しい。コチラはびっくりするほど大きい木材。15mはあるのに、一体どうやって運んだのだろう。

巨大なジャラー材の側で見つけた、これまた大きな松ぼっくり。記念に持って帰った。

イギリスから入植した300人ほどの労働者たちは、こんなふうな掘っ立て小屋を余った木材の切れ端を使って自分たちで建てたらしい。製材が始まった1870年代には周りには全く何もなく、生活は貧しく、皆森の中にいる動物たちを恐れて夜は絶対に外には出なかったと言う。

ダジャレ好きなご主人のお茶の店「Necessiteas」

博物館の正面にはなにやらSALEの文字がある。「Necessiteas」という店名だが、Necessities(=必需品)という言葉をTea(=お茶)と掛け合わせたらしい。

田舎で世捨て人のような生活をしているひとなのか。店の中に入ると「ちりりん」とベルが鳴り、それと同時に犬が一声「わん」と鳴いた。まるで、ダブルの呼び鈴である。すると、奥からご主人らしきオジサンが出てきた。博物館が閉まっている時期なら、なおさら客も少ない。どうやって生計をたてているのか気になる…。

お茶の店らしいが、お茶だけではなくありとあらゆる国からのお土産品が詰め込まれているような店だ。でも、お茶はとてもいい香りのものが沢山あったのでひとつ買い求め、ついでに茶こしもそろそろ古くなってきたので新しく買った。

お茶は夜安らかな眠りのためのハーブティーだ。コレもTranquility(=平穏)とTea(=お茶)をかけ合わせたTranquiliteaという名前。ダジャレ好きな店のご主人の性格がここにも見え隠れしている。

お隣には酒と軽食がとれるパブがあり、周りには何もないからか何台も車が停まっていた。皆ここで腹ごしらえをしてから、先へ行くのかもしれない。

サーペンタイン国立公園とジャラーデール墓地へ

サーペンタイン国立公園(Serpentine National Park)はいくつか入口があるが、そのひとつ、郵便局博物館から一番近い入口がここ。

側には看板が立っていて、詳しい道のりや持って行かなければならない物や緊急連絡先などが詳しく載っていて便利だ。

それほど暑くもなく、もう少し早く家を出ていたらこの1時間半で回って戻ってくるループのウォーキングはできたのになあ、と思う。しかし、有名なサーペンタインの滝までは7キロの道のり。往復で14キロ5時間のウォーキング。うーむ…と弱気になる。

入口の前には古いジャラーデール墓地があったので、ギィギィときしむ門を開けて中に入ってみた。

1883年に作られた墓地で、現在も使われている。左側が新しい墓の区域にになっているようで、若くして亡くなったひとも大往生と思われる100歳以上のひとも、皆等しく土の中で眠っている。
わたしはこうした墓地を散策しながら、亡くなったひとたちに思いを馳せるのが好きだ。しんとした誰もいない墓地を散策していると、時の流れを忘れてしまう。

15歳で亡くなった少女のお墓。猫が好きだったと見えて、墓の中には様々な猫の置物が置かれていた。花は他の墓のものも含めて全て造花だ。真夏は35度以上にもなるこの西オーストラリアの地域では、生花を飾っても半日で萎れてしまう。

正面から左側の地域はかなり古い墓ばかりで、19世紀のものは囲いがしてある。が、こんなふうに木の板切れが置かれているだけのものもある。墓を建てる資金がなかったのか、あるいは建てても朽ちてしまったのか。

こちらは1898年に24歳で亡くなった若妻の墓。病気だったのだろうか。右側の古い墓の区域にはCopeという名前の墓がかなり多い。昔の地主か、大きな牧場主か、それともジャラー材の輸出で儲けた町の有力者だったのか。

Millbrook Wineryのランチに向かう

今回のメインの目的はワイナリーとそのレストランだ。少々寝坊してからの出発でだいぶ遅れてしまったので、墓地の散策が終わると時間はすでに1時近い。予約をしておいたので、そのまま見るブルック・ワイナリーに向かった。

最後にワイナリーから帰り道の写真を。

運悪く大型トラックの後ろについてしまったため、ずっと砂埃をかぶりながらのデコボコ道だった。しばらく行くと、反対車線には水を撒きながら進むトラックがあったが、これは砂埃を鎮めるための専用トラックと思われる。

はやくアスファルト舗装になってほしい…今度来るときまでに。

 

Old Post Office Museum(旧郵便局博物館)12月から2月までは閉館。3月からは9時から4時まで週末のみ開館。古い写真とジャラーデールの歴史資料、地図、土産物などがある。付近の散策ツアーもあり。
Necessiteas 旧郵便局博物館の正面にある、お茶と土産物雑貨の店。お茶はかなり種類が多い。店主ダジャレ入りの名前がついていておもしろい。
Jarrahdale Cemetary 門には鍵がかかっていないので簡単に入れる。サーペンタイン国立公園の入口前。ウォーキングの前にぜひ訪れてほしい。とても静かで静謐な雰囲気。
Millbrook Winery 美味しいと評判のレストランが併設されている。ワイン試飲あり。

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