【Vego Delish】胃と心に優しい居心地のよいベジタリアン・ヴィーガン料理のレストラン(閉店)

わたしはベジタリアンではないし、ましてやヴィーガン(vegan)のひとたちがどんなものを食べるのかあまり良く知らない。肉や魚だけではなく、牛乳も飲まないし、卵もその他の乳製品(チーズや生クリームなど)も食べないということぐらいか。

友だちの夫はヴィーガンだった

親しくなった女性の夫がビーガンだということをつい最近知った。そして、「一度は遊びに来てね」と言った手前、さてどんなものを出したらいいのかとネットで調べることに。
ビーガンにも色々とあるようで、イチジクを食べないひともいる。花粉を運ぶミツバチが開いている部分に入り込んで死ぬことがあるからだそうだ。そして、ハチミツを食べないひともいる。ミツバチの労働搾取になるからということで。

困った。
わたしがなにか作って出しても、もし食べられなかったらどうしよう。ましてや、そこまで材料を吟味するのも揃えるのも大変だ。

ところが、ハタと思い出したのが近所のヴィーガン料理の店。わたしが学校から帰る時間帯はちょうどランチとディナーの間で開いていない。だから、その店が開いていることさえアタマになかったのだ。
でも、近所なのだから一度は行ってみようということになり、友だちを連れて行ってきた。

ディナー時間は予約なしでは入れないのでご注意を

平日の早めの時間(6時ちょっと前)だったせいか、まだ他の客たちは来ていない。が、ほとんどのテーブルには「予約席」の札が立っている。ラッキーなことに、ひとつだけ2人席の小さなテーブルが空いていて、そこに座ることができた。

壁はシックな深い緑色に塗られ、居心地のよい空間になっている。緑の観葉植物も飾られていて、ベジタリアン料理にふさわしい雰囲気だ。

給仕をしてくれたアジア系女性もとても感じがいい。去年の11月から始めた店だそうで、当初はずっと昼間だけ開けていてディナーはなかったらしい。それから段々と夜も開けるようになり、今の営業時間に落ち着いたと言う。

店の端には子ども用の遊び場スペースが設けられていて、飽きた子どもたちが自由に遊べるようになっている。これはいい。子どもと一緒に食事に来ても、子どもたちばかりが中心ではなく、こうやって遊ばせておけば、大人は大人同士でおしゃべりができる。

わたしたちが行ったときにも、2歳ぐらいの女児を連れた夫婦が来て、食事の準備ができるまでここで遊んでいた。いいアイデアだ。

ベトナム料理にヒントを得たヴィーガン料理

働いているひとたちは皆アジア系だ。
それもそのはず、料理のメニューに並ぶのはベトナム料理またはアジアで一般に知られている料理がメイン。そのおなじみのものをヴィーガン用にアレンジしてある。

最初に注文したのは、スターターからシェフお勧めの料理をまとめた2人用のプラッターだ。

中華の柔らかいパンに、ヒラタケなどのミックスきのことアジアン野菜を甘い中華風ソースで和えてから挟んである。この柔らかくて温かいパンが美味しい。
そして、野菜をくるんだ生春巻。揚げた春巻きは最後に甘酸っぱいソースにつけてさっぱりと食べる。

わたしがメインで頼んだのはプノンペン風のフーティウ・ナム・ヴァン。豆腐や餃子なども入って実だくさんの汁麺だ。ニンニクが効いているせいか、最初頼んだときに「ニンニクが沢山入っていますが大丈夫ですか?」と訊かれた。スープはもちろん野菜ベースで、とても優しい味で、胃に負担にならない。

友だちが頼んだのはコムタム(砕いた米を調理した米飯)に豆腐、ヒラタケのフリタータ、さつまいもなどがふんだんに盛られている。ベジタリアンは卵を食べてもいいので、「目玉焼きはつけますか?」とあらかじめ訊かれた。チリベーストもつけたいひとだけ持ってきてもらうようになっている。

ヴィーガンとベジタリアンの両方に配慮した料理設定

デザートも美味しそうだったが、さすがにお腹がいっぱいで辞退した。今度来るときは前菜かデザートかをあらかじめ決めたほうがよさそうだ。デザートにはもちろんヴィーガン用のアイスクリームも揃っている。

また、アズキや豆腐を使ったハンバーガーもあり、ソースとして使われているマヨネーズもヴィーガン用だ。つまり卵を使っていない。植物やデンプンなどで作られたヴィーガンチーズもある。

それにヴィーガンだけではなく、ベジタリアンにも配慮しているので、卵を使った料理や牛乳のシェイクなどもある。そこらへんは臨機応変に、肉や魚だけを排除した料理のメニューになっている。

ヴィーガン料理を試したのは初めてだが、悪くない。悪くないどころか、とても美味しい。
これからも通って他の料理も試してみたいと思っている。それに、ここなら友だちのヴィーガン夫にも胸を張って紹介できるというものだ。

歩いて行けるほど近いしね。

いずれにしろ、とても小さい店でしかも最近評判になってきているので、行くときには必ず予約をしてから。わたしたちがいた間にも何人か予約なしで入ってきたが、残念ながら「回れ右」で帰っていかなければならなかった。

 

MEMO

Vego Delish★
ホームページ:https://www.facebook.com/vegodelishperth/
住所:25D Gallipoli street Lathlain, WA, Australia 6100
電話予約:(08) 6507 3332
営業時間:木金土日 11時00分~14時30分, 17時30分~20時30分、月 11時00分~14時30分、火水定休日
アルコールはBYO(持ち込み)のみ。