バンコクに最後に行ったのは去年2019年の12月から2020年1月にかけてだった。それ以来ただの一度も行っていない。それまでは年に4回行くのが学期休みごとの楽しみだったというのに。
もちろんこの忌々しいパンデミック、コロナ(COVID-19)のせいだ。
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バンコクの街角にあるような庶民的な店
だからふと思い立ってこのレストランに足を踏み入れたときには、懐かしさで胸がじんとしたくらいだ。最近ではタイカフェのPiyawatにはよくランチの一膳飯を食べに行ったが、それ以外のタイレストランにはほとんど行ったことがない。雰囲気がどうもタイ本国とは全く違うし、なによりも料理が甘すぎる。オーストラリアのタイ料理というと、どうも砂糖をどっさり入れるのが定番なのだ。タイでは客がその好みによりテーブルの上の調味料を使うので、大概の庶民的なレストランや屋台ではそのほとんどの料理を薄味で出すことが多い。
そんなわけで、友だちとたまたま近くにいたために入ったこの「Bangkok Street Thai Grill House」。やたら長ったらしい名前のタイ料理店だが、一歩中に入るとそこにはバンコクならどこの街角にもありそうな庶民的なレストランの姿があった。ごちゃごちゃとしたキッチンは丸見えで、所狭しと色々な用具が並び、音楽はもちろんタイの歌謡曲、仏壇にはお供え物と花。そして一体どうやって持ってきたのか、バンコクではよく見るアコーディオンの鉄柵ドアまである。
いやー、まるでバンコクに迷いこんだような雰囲気だ。
他のタイ料理店では、どちらかというと甘みのほうが強くて、肝心の辛さはとてもマイルドになっている。辛い料理に耐性のないオーストラリア人のために加減しているのだろうが、わたしには物足りないことのほうが多い。だから、ここのように「辛さはどのぐらいがいい?」と訊いてもらえると大変嬉しい。
たとえ、鼻をかみかみ、汗をたらして食べることになろうとも。(そのために生野菜のキャベツが口直しでごっそりついてくるけどね)
辛めのタイ料理を鼻をかみながら楽しむ
料理もこれまた極々普通のタイ料理。そして「辛さは?」と訊かれて「じゃあ中ぐらいがいいかなあ」と答えると、ものの見事にかなり辛くてびっくりするのも、タイ本国と同じ。
バンコクストリート名物のカクテルたち
そして忘れてはならないのはここの名物「バンコクストリート・カクテル」の面々。しかも安い。他のレストランやバーンなどでは15ドル以下のカクテルはまず存在しないので。
左は「ピー・ピー・アイランド」、そして右は「サンライズ・イン・バンコク」。どちらも結構甘いが、飲んだあとにやってくるホロ酔い…。
カクテルメニューはホームページなどには載っていないので、下記を参照のこと。
お酒の飲めないひとには、右上のタイのミルクティーをオススメしたい。ガツンと脳みそを殴られるような甘さは、タイのミルクコーヒーと同じだが、意外や意外、辛いタイ料理にはとても良く合う。
バンコクにはかなり上品で高級なタイ料理店もあるが、普段行く店はこんなふうな雰囲気の気軽な店が多い。それだけに、懐かしくて懐かしくて、3週間毎週通いつめてしまった。もうすぐ顔さえ覚えてもらえそうなくらい。
ランチもかなり充実していて、一膳飯が10ドルから14ドルで食べられる。
UberEatのお兄さんたちが何度もカウンターに現れて出前用の包みを取りに来たが、それよりもやはりここの料理はぜひこの雰囲気で味わってほしい。
★Bangkok Street Thai Grill House★
ホームページ:https://www.bangkokstreetthaigrillhouse.com.au/
住所:1/910 Albany Hwy, East Victoria Park WA 6101
電話:(08) 9361 1266
ピックアップ・出前注文:deliveroo.com.au
営業時間:火水木 17:00-22:00, 金土日月 10:00-15:00 & 17:00-22:00
アルコールのライセンスあり。生ビール11ドル、カクテル14-15ドル。(2021年9月現在)