RAC(Royal Automobile Club of Western Australia)モーターサービスとアドバイス、保険、旅行サービス、ファイナンス、ドライバートレーニング、会員限定の特典を提供している西オーストラリア州のロイヤルオートモービルクラブだ。
2016年にはオーストラリア唯一の無人運転ミニバスを開発し、インテリバスと名付けられた「運転手のいないバス」をサウスパースの川べりで運行している。
いきなり天気がよくなったパースで、一度は試してみたかったこのインテリバスに友だちと乗ってみた。
目次
インテリバスとは何だろう?
オーストラリア唯一の「無人自動運転」で走行するバスのことだ。2016年から試運転中とのことで、試乗は無料で提供されている。
走行は電動。バッテリーが駆動している。詳しくはコチラから。
2Dレーザー、3Dレーザー、そしてサテライトを使ったGPSで30cmという最小誤差で運転できるという。人が前を横切ればすぐに反応して停まるし、鳥が前を横切ってもやはり停まるという。すごいな。
つまり通行者、他の車、そして自転車走者などに反応し、停まったり速度を落としたりもできるわけだ。
運行距離は3.5キロ。最高速度は時速45キロだそうだが、現在のところ時速18キロに限定されている。乗車できる人数は6人限定なので、予約は必要だ。
そして、ガイドの男性スタッフと壁の走行表示のコンピューター画面をチェックする女性スタッフが搭乗していた。
いよいよ、出発…
もちろん運転席もない。
全員が乗ってシートベルトを締めると、コンピューター画面を操作していた女性が何かを打ち込んで発進。
誰も運転していないのに、バスが動いてまっすぐに走り、ロータリーで回り、三叉路で停まるのが不思議。
ただし、時速18キロというので大変のろい。
そして、後ろから来た車が追い越そうとすると…速度をさらに落とす。自転車走者が追い越してもやはり、速度を落としていた。
そして、道端に停車している車から運転手が手を少し出したら…「ピー」とアラームが鳴った。うわ、なんと敏感な。
全自動ではないときもある
さて、道端の縦列駐車中の車の列に大きなキャラバンも停まっていた。かなり道路側にはみだしている。
すると、やはりインテリバスはその側を通り抜けるためには車線をはみ出さなければならず、一旦停車。
女性スタッフが今度はコンソールを出して、手動でバスを動かした。ここらへんはやはり手動になってしまうらしい。
「コンピューターは間違いをしませんが、人間がこうやってはみ出したりという間違いをおかすんです。これはコンピューターには回避できませんから、やはり手動になります」
なるほど。
名残惜しくも終点
右にスワン川対岸のシティーを眺めながら、終点へ。
ずっとガイドのスタッフがしゃべり続けていたせいか、あっと言う間に着いてしまった。
降りると、ひとりひとりに「乗ってくれてありがとう」の感謝状が渡された。ちゃんと名前も書いてあるよ。
降りたらちょうどお昼でお腹もすいた
サウスパースは、スワン川のほとりに高級アパートと見晴らしのよいレストランがたくさんある。そのひとつ、Rambla on Swanでランチをすることにした。
ステーキサンドイッチ。
シーフードスパゲッティー。
このシーフードスパゲッティーのソースはバターソース。魚介がふんだんに入っていてとても美味しかったが、胃にもたれそうなほどバターがたくさん。ところがそれに追い打ちをかけるように小瓶に入った追加のバターソースまで添えられている。これをさらにかけて召し上がるオーストラリア人はやっぱりいるんだろうなあ。
対岸のパースシティーを眺めながら、白ワインをちびちびを舐めてほんの少し酔いが回るのを楽しむ。
★RAC Intellibus★
ホームページ:https://rac.com.au/about-rac/advocating-change/initiatives/automated-vehicle-program/intellibus
住所:RAC Intellibus® Hub, 101 South Perth Esplanade, South Perth, WA 6151
ウェブ予約:無料、https://www.eventbrite.com.au/e/rac-intellibus-experience-south-perth-tickets-133044677211
運行時間:30分間隔、木曜日と金曜日9:30am – 3:30pm(除12:00 – 1:00)、土曜日と日曜日12:30pm – 3:30pm